「ブラッシング中に噛みついてくる」
「猫が噛みつくのをやめさせたい」
ブラッシング中に喉を鳴らして気持ち良さそうにしていた猫ちゃんが急に噛みついてくることがあります。
さっきまで気持ち良さそうにしていたのに一体なぜ!?と不思議に思いますよね。
猫ちゃんがブラッシング中に急に噛みつく理由は「もうイヤ!やめて!」と訴えているからなんです。
なぜ気持ち良さそうにしていた猫ちゃんが急に嫌がるのでしょう?
ブラッシングを嫌がる理由が解れば噛みつきをやめさせる答えがきっと見つかります。
猫がブラッシングを嫌がる理由
ブラッシングを嫌がる理由は猫によって様々です。
例えば我が家の場合、ブラッシングが苦手な猫が2匹います。
それぞれのブラッシングが苦手な理由が違うので、対処法も変わってきます。
[マオサーチ家の場合]
タイプ① ピンが嫌い
スリッカーブラシなど先の鋭いピンのブラシは全力で逃げるがそれ以外のブラシはそこまで嫌がらず多少受け入れる。(だからといって好きでもない)
被毛にピンを当てると「ぴや〜ん」と鳴きながら逃げる。
僕ピンが苦手やねん
何故かわからないけど、シンクでのみブラッシングOK。
この子の対処法は「ピンブラシを使わず、シンクでブラッシングをする」
場所をシンクにしてから大人しくブラッシングさせてくれるようになりました。何より本人が気持ち良さそうでGOOD。
タイプ② 触られたくない
- 固定されるのが大嫌い。身体を触られるのも嫌い。
- ブラシを近づけると本気でブラシに噛みつく。
- 触って良いのは顔だけ。
触れてくれるな
ブラシをあてると噛みつくのでブラッシング時間はかなり短い。1撫でしか出来ずに終わることもしばしば。
この子の場合は、ブラシを近づけるとすぐ噛み付くので、噛んでもケガをしないラバーブラシを使って怪我を防いでいます。
性格がツンデレなので、デレの時にやさしく撫でるようにブラッシングするとすぐには噛みつかない。
タイミング次第
うちの子は「お気に入りの場所」や「リラックスしているタイミング」にブラッシングを受け入れやすいようです
つまり、猫ちゃんがブラッシングの何が嫌なのかを見極めることが大切です。
▼嫌がる主な理由
不慣れ
不慣れでブラシに不快感を感じている猫ちゃんは日々少しずつ慣らしていきます。
最初はブラシや手をあてるだけ、手グシや『ねこじゃすり』のようなスキンシップ向けのアイテムを使って徐々に慣らしていきましょう。
ボクはブラシに慣れるまで2年かかったけど
今はもう慣れっこニャン♪
じっとするのが苦手
わんぱく・おてんばな猫ちゃんに多い。
じっとしていられない猫ちゃんはウトウトして眠たい時や甘えてきた時などタイミングをはかってブラッシングに挑戦しましょう。
ただし睡眠中にブラッシングするのはおすすめしません。気持ち良く寝かせてあげましょう。
過去に嫌な思いをした(トラウマ)
猫ちゃんは記憶力に優れていて、特に嫌なことを覚えやすく1度覚えると長い間忘れません。
つまり一度失った信頼は簡単に戻りません。
抜け毛を取ることは一旦忘れて、まずは信頼の回復を優先します。
毛を引っ張られて痛い
ロングヘアは毛がもつれやすくブラシが引っかかりやすい。ブラッシングが嫌いな猫に長毛種が多いのはこれが理由です。
わたしたちも無理やり髪を梳かす美容師さんは嫌ですよね
皮膚を強くかかれた
しっかり抜け毛を取ろうと力を入れ過ぎて、皮膚に強くブラシがあたり痛かった。
スリッカーブラシのような先が硬いブラシを上から握るように持ち、勢いよくブラッシングする方に多いです。
それ猫ちゃんとっても痛いです。
スリッカーブラシはえんぴつ握りで持とう
拘束時間が長い
逃げようとする猫ちゃんを捕まえて無理やりブラッシングを続けていませんか?
ブラッシングが嫌な記憶として残ってしまうとその後もブラッシングに対して苦手意識が続いてしまいます。嫌がっている素振りをみせていたら中断しましょう。
ケガや病気を隠している
ブラッシング前に全身をなでて異変が無いかチェックします。
異変があった場合ブラッシングすることで悪化させてしまう恐れがあります。
また、極端に嫌がっていたり威嚇する場合は痛みを隠している可能性があります。
ブラッシングはやめて獣医師に相談しましょう。
噛みつく猫ちゃんを上手にブラッシングするには
まずはリラックスできる環境づくりから
気持ちが高ぶった状態でじっとさせるのは至難の業です。
以下のシチュエーションでブラッシングするのはやめておきましょう。
上手にブラッシングする7つのコツ
イライラサインを見逃さない
猫ちゃんをよく観察すると、噛みつく前にしっぽをブンブンさせたり耳を横に倒したり(通称:イカ耳)イライラした様子を見せています。
- しっぽをブンブンさせている
- 耳を横に倒す(イカ耳)
- 逃げようとしてジタバタと暴れる
イライラした様子を見せていたらブラッシングは中断します。
猫の気持ちを優先する
「あと少しで終わるから最後まで終わらせたい」という気持ちをグッと堪えましょう。
嫌がる素振りを見せたらすぐに中止します。
強引に続けてしまうとブラッシングが嫌な記憶として残り、次から抵抗度が増してしまいます。
今日は背中の日、明日は顔周りの日など、部位を分けて行いましょう。
お気に入りのブラッシングスポットをみつける
こだわりの強い猫ちゃんは、特定の場所でのみ大人しくブラッシングをさせてくれる場合があります。
猫ちゃんがリラックスできる場所でブラッシングをすると受け入れてくれる確率が高いです。
くつろいでいる猫ちゃんの邪魔をしてその場所が嫌いになってしまわないように、最初は反応を見るところから始めましょう。
嫌がらないところから徐々にはじめる
猫ちゃんが撫でられるのが好きな箇所から徐々に慣らしていきましょう。
ラバーブラシは毛が引っかかりにくく撫でられている感覚に近いのでブラシが苦手な猫ちゃんが比較的嫌がりにくいです。
また、ラバー(ゴム)素材なので万が一噛みついても口をケガしないので安心です。
短時間で終わらせる
ブラッシングする時間の目安はおよそ3分。長くても5分以内に。
やりすぎはフケが出たり皮膚を傷つけてしまいます。ねこちゃんが嫌がっていない場合でも3分〜5分以内に終わらせましょう。
静電気を抑える
冬場の乾燥する時期に起こる静電気の不快感を嫌がる猫ちゃんは被毛を湿らせてからブラッシングすると静電気を抑制できます。
湿らせる方法は濡れタオルでサッと全身を拭いたり、専用のグルーミングスプレーを使うとくし通りが良くなって仕上がりもふわふわになるのでそちらもおすすめです。
毛玉の出来やすい長毛猫ちゃんはグルーミングスプレーを使ってブラッシングすると被毛の引っかかりを軽減できますよ。
ブラシが目的に合っていない
1種類のブラシだけでブラッシングしていませんか?
目的に合っていないブラシはブラッシングに時間がかかる上、痛みを感じさせてしまうことがあります。
ブラシは用途に合わせて複数を使い分けましょう。
まとめ
猫ちゃんがブラッシングを嫌がる理由は様々です。
理由を探りそれに合わせた対処をすることで、猫ちゃんがブラッシング中にイライラして噛みつくことをやめてくれる可能性は十分にあります。
あせらずゆっくり時間をかけてブラッシングに慣らしていきましょう。