猫にブラッシングは必要?重要性と嫌がる場合の対処法【経験談あり】

猫用ブラシ・ブラッシング方法
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「猫はキレイ好きで自身で毛づくろいするから人間がブラッシングしなくても大丈夫じゃないの?」

そう思うかもしれませんが、猫ちゃんのブラッシングはとっても大事!

ブラッシングで得られる効果一例
  • 掃除の負担が減る
  • 体の異変にいち早く気づける
  • 毛球症の予防になる

ブラッシングで得られる効果について本文でさらに詳しく紹介します。

また、ブラッシングを嫌がる猫ちゃんの対処法について経験談をふまえて紹介しているので、猫ちゃんのブラッシングでお困りの方のご参考になればと思います。

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ブラッシングしないとどうなるの?

もし、私たちがブラッシングをしなかったら?

ブラッシングをしないと起こるトラブルは、どんなことが考えられるでしょうか。

室内が汚れる

ブラッシングをしなければ当然室内に落ちる毛が増えるので掃除の負担が増えます。

落ちた毛はダニや雑菌の温床にもなり、床から数十センチの高さで生活する猫にとって好ましくありません。

猫が飲み込む毛が増える

猫がグルーミングで飲み込む毛が増えます。

通常飲み込んだ毛は、胃腸を通過し便と一緒に排出されるか、毛玉となって吐き出します。

しかし、溜まった毛がうまく排出されず胃腸に過剰に溜まると、嘔吐や食欲不振などの不調が現れ、ひどい場合は腸閉塞1を起こしてしまうこともあります。

抜け毛が増える換毛期や、ストレスで過剰にグルーミングしている時は、毛球症に注意しましょう。

皮膚トラブル

被毛をかき分けてよく観察すると、地肌から生えている毛に死毛がからまって団子状になっています。

これを放って置くと通気性が悪くなり、皮膚トラブルやフケにつながり不衛生です。

トラブルまとめ
  • 室内に落ちる毛が増えて、掃除の負担が増える
  • 毛やフケが室内に溜まりやすくダニや雑菌の温床になる
  • 吐く回数が増える
  • 毛球症になる確率が上がる
  • 死毛が被毛にからまり通気性が悪くなり皮膚トラブルの原因になる

見方を変えるとブラッシングをするだけでこれらのトラブルを軽減出来るということだね

ブラッシングをするメリットや必要性

スキンシップを取ることは猫とのコミニュケーションにもなり、被毛で隠れて見えない疾患や、急に痛がり始めたりの異変にいち早く気づけます。

ブラッシングをするメリット
  • 掃除の負担が減る
  • 猫が飲み込む毛が減る
  • 被毛にからまった死毛を取り除く
  • 毛玉を吐き出す回数が減る
  • 毛並みを整え血行を良くする
  • ノミ・ダニを発見しやすい
  • 皮膚疾患などの異常にいち早く気付ける
  • コミュニケーション

ブラッシングは抜け毛を取るだけじゃないんだね

ブラッシングを嫌がる場合の対処法

ブラッシングが大切なのはわかったけど、ブラッシング嫌いな猫はどうしたらいいの?

ブラッシングの好き嫌いは元々の性格によるところもありますが、後天的な部分で「ブラッシング=痛くて嫌なこと」と猫ちゃんが思っている場合があります。

後天的な部分
  • 嫌がる猫ちゃんが逃げないように抑えたり抱っこしてブラッシングした
  • 早く終わらせろうと雑に引っ張りながらブラッシングした
  • 力が入りすぎて皮膚を傷つけられて痛かった

ブラシを見ただけで逃げる場合は後天的な理由の可能性が高いです

後天的な場合はやり方次第で改善出来ます。

うちのネコたちはというと・・好き2匹・元嫌い1匹・嫌い1匹です。

我が家の元ブラッシング嫌いの猫は毛玉ができやすい長毛種ですが、私がもつれた毛をほぐすことに不慣れだったことが原因でブラッシングが大嫌いになりました。

それから時間をかけて少しずつ克服していき、今は特定の状況でのみですがブラッシングが出来るようになりました。

その方法は、「ブラシ苦手記事」で紹介している以下のやり方を実践しました。

ブラッシングのコツ
  • イライラサインを見逃さない
  • 猫の気持ちを優先する
  • お気に入りのブラッシングスポットをみつける
  • 嫌がらないところから徐々にはじめる
  • 短時間で終わらせる
  • 静電気を抑える
  • ブラシが目的に合っていない

ブラッシングは猫のためだと、猫の気持ちをおざなりにしていたことが間違いでした

愛猫の反応をよく観察し、気持ちを優先したことでだんだん嫌がらなくなりました。

ブラッシングが苦手な猫ちゃんの場合、反応をよく観察して苦手ポイントをみつけることが克服につながります。

【Q&A】ブラッシングの疑問を解決

猫のブラッシングに関するお悩みを【Q&A】形式でご紹介。

Q
ブラッシングは毎日したほうがいいですか
A

被毛の長さや時期により異なりますが、ブラッシングは短毛種は週2〜3回、長毛種は毎日を目安に行います。

抜け毛の増える換毛期は短毛種も毎日ブラッシングしてあげましょう。

Q
ブラッシングは何分を目安に行えばいいですか
A

目安は3分です。

やり過ぎは皮膚にダメージを与えたり、必要以上に毛を取ってしまいます。

長くても5分以内に終わらせましょう。

Q
どのブラシを使えばいいですか
A

換毛期向けの抜け毛がたくさん取れるブラシや、肌当たりがやさしく日常使いしやすいブラシなど、猫用ブラシは種類が豊富。

被毛の長さや目的にあわせて数種類を使い分けることで効果的にブラッシング出来ますよ。

Q
身体のどの部分からブラッシングしたらいいですか
A

順番にこだわらず愛猫が喜ぶ箇所から初めてOK!

愛猫がリラックスした所で、頭→首→背中の順番に毛流れに沿って上から順番に行いましょう。

Q
すぐ逃げてしまい大人しくしてくれません
A

ねこちゃんがブラッシングを気持ち良いとまだ思えていないのかも。

まずは手ぐしから始めてみると気持ちの変化があるかもしれません。「ブラッシング=気持ちいい」と思ってもらうことが大切です。

まとめ

ブラッシングをすると床に落ちる毛が減り掃除の負担が軽くなります。

またグルーミングで飲み込む毛を減らせるので、ねこちゃんが吐く回数を減らすことにもつながります。

日頃からブラッシングしながらコミュニケーションを取っていると、被毛で隠れて見えない異変にいち早く気づけるので、ブラッシングは愛猫のためになるとても大切なケアです。

ブラッシングを嫌がる猫ちゃんが克服する1番のコツは、猫の反応をよく観察すること。

最後まで一気にブラッシングをしたい人間側の気持ちはグッと抑えて、嫌がったらすぐにやめるなど猫の気持ちを最優先することです。

どうしてもブラッシングされてくれない猫ちゃんは「おなかに毛玉が溜まらないケア」を検討しましょう。

  1. 完全に腸がふさがっている状態で、毛玉が原因の場合は内科治療で良化しなければ開腹による摘出手術で取り出さなければいけません。 ↩︎